双極性障害は活動的になる躁（そう）状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す病気です。双極性障害のはっきりとした原因は不明ですが、脳のはたらきをコントロールする“神経伝達物質”のバランスが崩れることが関係していると分かっています。そのほか、遺伝や生活習慣・ストレスなどの環境も関わっているといわれています。双極性障害では躁状態の症状と、うつ状態の症状が繰り返し起こります。躁状態とうつ状態を繰り返す間隔は数か月から数年までさまざまで、どちらにも当てはまらない時期があることもあります。
躁状態の症状:以下のような症状が、生活に支障が出るほど激しい場合は双極I型障害、生活には支障がない程度に起こる場合は双極II型障害と呼ばれます。ハイテンションになる。開放的になる。活動的になる。自信満々になる。怒りっぽくなる。睡眠時間が短くなる。新しいことを始めるが最後までやりきれないなど。
うつ状態の症状:1日中気分が落ち込む状態が何週間も続く。食欲が減る。無気力になる。思考がうまくはたらかない。事実と異なるマイナスな考えが浮かぶ。
治療方法は薬物療法が基本となります。そのほか、心理社会的治療も行われます。治療薬の主な薬の種類:気分安定薬。非定型抗精神病薬。双極性障害は症状がさまざまで薬の使い分けが難しいため、医師の指示に従って正しい量・回数を服用することが大切です。気分安定薬・抗精神病薬の一部には、再発予防の効果もあるといわれています。

活動内容：月に１回程度、当事者会を開催
2024年4月の当事者会ー3名の方が参加。自己紹介後に、現在の体調、今、心配している事を話す。親族の結婚式に参加した後に体調が不安定になった事や、参加者全員が精神科に入院歴があったため、当時辛かった事や、精神科の改善すべき点などを話す。また、一人の方が最近、グループホームで生活をはじめたので、そこでの生活内容などを聴いた。終始和やかな雰囲気であった。
2024年６月の当事者会ー新規の方３名、常連１名の参加。参加者から、双極の症状と自分の性格の見極めについて質問があったので、各々の双極あるあるを出し合った。また双極症になった事により失ったものについてのココロの対処の仕方、それを踏まえて今後の希望の持ち方について話し合った。終始、共感と笑いか絶えない雰囲気であった。
2024年7月の当事者会。常連さん2名参加。人数が少なかった事もあり、生い立ち、人生観と双極だけではない深い話をした。少人数の場合の良い所です！
2024年9月20日ー新規の方2名。常連の方２名の参加。双極症と診断されて間もない新規の方の困りごとを中心に話し合い。対人関係が上手く行かないのは双極症の症状からなのか？自分の性格なのか？先ずは自分を責めないことが大前提で、それから対処法を一つ一つ考えて行くことが重要。また、細かく考え過ぎないで、ある程度の割り切りが必要とのアドバイスがなされた。双極症の良いところとして感受性が高く、多趣味な方が多く、芸術に造詣が深い人が多いと感じた。